Quantcast
Channel: オーディオ三國無双 猛将伝 Ⅱ -不死鳥伝説-
Viewing all articles
Browse latest Browse all 349

「赤い鳥逃げた」頂上決戦! AD(45rpm/12-inch) vs CD vs SACD♪

$
0
0
今年のゴールデンウィークは、いつにも増して暑い!!

小生、4月18日~5月10日までの土・日・祝は、12日間とも、さまざまなイベント立案実施に携わったため、
屋外での立会いも多いのだが、まるで夏フェスのような日差しの強さには正直マイッタ!

まぁ、雨や風など天候不順よりは、客足も伸びて、お仕事的には大歓迎なのだが(笑)

GW中全仕事とはいえ、夜は比較的早く帰還できるので、あまりフラフラと飲み歩かずに自宅でオデオ三昧!
これが、小生の毎年のGWの過ごし方だ!!

さ~て、前回の記事では松田聖子嬢を取り上げたので、今宵は、80年代アイドルもう一方の雄!、
我らが歌姫・中森明菜嬢ネタ!をイクしかあるまい(爆)

明菜嬢と言えば、これまで拙ブログでもたびたび登場したオデオファイル御用達(笑)、45回転12インチシングルの「赤い鳥逃げた」。昨年他界された松岡直也の手による「ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕」の異名同曲異歌詞曲で、アレンジは松岡らしい“ラテン・ロング・ヴァージョン”。

これまで、本家本元・アナログ盤は、何度か取り上げてきたが、実はこの楽曲、いくつかのCD盤にも収録されている。小生が有しているデジタルディスクで、「赤い鳥逃げた」が収録されているのは以下の5タイトル。

・『BEST掘戞淵リジナル)

・『AKINA BOX SACD/CD Hybrid Edition 1982-1991』 ※『BEST掘拏

・『AKINA NAKAMORI COMPLETE SINGLE COLLECTIONS - FIRST TEN YEARS - RHINO PREMIUM EDITION』

・『中森明菜 SINGLES27 1982-1991』(CD)

・『中森明菜 SINGLES27 1982-1991』(DVD-Audio)

イメージ 1

※赤箱~『AKINA BOX 1982-1989』は、「赤い鳥逃げた」収録の『BEST掘戮含まれていない。

今回は「赤い鳥逃げた」を、45回転12インチシングルのアナログとCD、そしてSACDの3つのメディアで再生、そんでもって、自己マン録りをし、読者諸兄に“ベスト・オブ・「赤い鳥逃げた」”を決していただこうというもの。

う~ん、、、ゴールデンウィークらしい、エキサイティングな企画だ!(爆)

DVD-Audio盤もあるが、もはや、絶版規格のメディアなので、今回の決戦からは省くことにした。

さて、それでは、早速、頂上決戦のゴングを鳴らそう!!!

AD、CD、SACDとも、スピーカーの JBL K2 S5500 とパワーアンプの PASS labs ALEPH 2 は共通。CDとSACDに至っては、プリアンプ( Cello Encore Preamplifier )も共通だが、その出音は想像以上に異なる。ハンディレコーダーのQ2HDで録った音でさえ、その違いははっきり分かるほどだ。

各々の“自己マン録り”は、いつもの如く、良質なヘッドフォン(イヤフォン)で聴いて頂きたい。



「赤い鳥逃げた」(45rpm/12-inch AD)

まずは、大本命の45回転12インチシングルのアナログ盤。

カートリッジに先般記事で触れたオルトフォンの「 Ortofon MC Kontrapunkt-a 」を使い試聴してみたが、これは相性がイマイチ。以前、自己マン録りしたEMTのXSD15での再生がベストだったので、今回の決戦では、XSD15の精気溢れる音に期待した。

どっしりとした中低音をベースとしたピラミッド型のバランスに、艶やかで張り出し良い明菜嬢のヴォーカルが秀逸。力強く弾けるようなパーカッションがラテンのリズムに躍動感を与える。高域のエッヂは僅かに甘くなるが、ボケるようなことはなく適度にソリッド、響きも豊かだ。

流石は、定評ある高音質盤である!

イメージ 2

AKAITORI NIGETA / Akina Nakamori (45rpm/12-inch AD)

Recorder ZOOM Q2HD
Speaker: JBL K2 S5500
Ultra High Frequency Tweeter System: JBL UT-405
Pre Amp.: Technics SU-C7000
Power Amp.: PASS labs ALEPH 2
Analog Player: YAMAHA GT-2000L
Amorphous MC Transfomer: Technics SH-305MC
MC Cartridge: EMT XSD15





「赤い鳥逃げた」(2009 Digital Remaster CD)

続いては、小生が再生メディアにおいて、最も力点をおているCD。

アナログ再生は確かに魅力的であるし、かつて拙宅でもコアメディアであった。しかしながら、現在、手元にあるソフトの9割(約1万枚)がCDなので、音楽を楽しむ限りは、CD再生に力を入れざるを得ないのだ。

前述した5つのタイトルの内、小生が選んだのは『AKINA NAKAMORI COMPLETE SINGLE COLLECTIONS - FIRST TEN YEARS - RHINO PREMIUM EDITION』。菊地功(ワーナー・マスタリング/中森明菜ワーナー時代初期のレコーディング・エンジニア)によるデジタル・リマスタリングということでチョイスした。

より、新しいリマスタリングの『AKINA BOX SACD/CD Hybrid Edition 1982-1991』内の『BEST掘戮般造辰燭・・・『BEST掘拜感覆任呂覆、1曲ごとに厳選したリマスターな成されたライノ盤をCDの代表格とした。

で、結論から言うと・・・プリアンプの選択を誤ったように思える。

明菜嬢のヴォーカルをより魅力的にと思い、プリを Cello Encore Preamplifier したが、チェロの少々神経質な部分がネガティブに作用した。シットリとしたバラードでは、その魅力を存分に発揮し濃厚妖艶なヴォーカルを聴かせるチェロだが、「赤い鳥逃げた」のようにパルシヴでダイナミックなアレンジの楽曲との相性はいま一つのようだ。おそらく、マークレビンソンのML-7AやML-10Aなどのほうが、この楽曲にはフィットしたであろう。

実際の出音は、圧倒的な情報量で強靭無比な重低音、ソリッドに空間を切り裂くような高音に痺れるが、Q2HDでは、その情報量を受け止めるには少々力不足。K2のコンプレッションドライバーから噴出す無数の音塊を御しきれないようだ。足の裏から臀部に伝わる重低音も録りきれず、中低域は薄く感じる。ヴォーカルはやや後方に定位し、控え目に歌う。ヴォーカルも楽器の一部としてリマスターしたのだろうか。この点は、アナログ盤のサウンドバランスのほうが好ましい。

イメージ 3

AKAITORI NIGETA / Akina Nakamori (2009 Digital Remaster CD)

Recorder ZOOM Q2HD
Speaker: JBL K2 S5500
Ultra High Frequency Tweeter System: JBL UT-405
Pre Amp.: Cello Encore Preamplifier
Power Amp.: PASS labs ALEPH 2
Transport : ESOTERIC P-0
Master Clock Generator: ESOTERIC G-0dRb(G-0d+Rubidium Frequency Unit)
D/A converter: dCS Delius
D/D converter: dCS Purcell





「赤い鳥逃げた」(2012 Digital Remaster SACD/CD Hybrid)

さて、注目のSACD! 

勿論、『AKINA BOX SACD/CD Hybrid Edition 1982-1991』内の『BEST掘戮茲蝪咤腺達張譽ぅ筺爾鮖酊亜

プリはCDと同様、Cello Encore Preamplifier ということで、相性の不安があったが、SACD再生では、CDほどのネガティブさは感じなかった。DENONのSACDプレーヤーDCD-SA1の、いかにもデンオンらしい図太く深みのある中低域がチェロのナーバスな部分を補ってくれたようだ。

低音域はアナログよりも更に深く沈み、音塊のズシッとした圧力を聴かせる。全体に大人し目の雰囲気ではあるが、音粒の数は3メディアではSACDが圧倒的だ。パーカッションの立ち上がりは高速レスポンスで実に小気味好いが、耳に刺激的な成分は一切感じさせない。ナチュラルで豊かなサウンドだ。

明菜嬢のヴォーカルは、なかなか良い!アナログほどの色艶はないものの、実在感豊かで肉厚なヴォーカルは満足度が高い。激しいリズム系楽器群のサウンドシャワーに埋もれることなく、クリアにその存在感を示すサウンドは、SACDの実力を十分に感じさせるパフォーマンスであった。

イメージ 4

AKAITORI NIGETA / Akina Nakamori (2012 24bit Digital Remaster SACD/CD Hybrid)

Recorder ZOOM Q2HD
Speaker: JBL K2 S5500
Ultra High Frequency Tweeter System: JBL UT-405
Pre Amp.: Cello Encore Preamplifier
Power Amp.: PASS labs ALEPH 2
SACD Player : DENON DCD-SA1





・・・・・という訳で、三者三様のパフォーマンスであったが、読者諸兄はどのように感じられただろうか!?

オデオ猛者の凄耳によるジャッジングを聞かせていただければ幸いである!!

イメージ 5


Viewing all articles
Browse latest Browse all 349

Trending Articles