Quantcast
Channel: オーディオ三國無双 猛将伝 Ⅱ -不死鳥伝説-
Viewing all articles
Browse latest Browse all 349

そこまでやるか!KRELL MD-10!今宵は生録り三昧♪

$
0
0
久々、それほど間を開けずのブログ更新である!(爆)

ネタはもちろん、前回の記事でも大満足ぶりを公開した新規導入CDトランスポート KRELL MD-10である。

ディスクをとっかえひっかえ、相変わらず聴きまくっていたところ、ふと気がついた。

ディスクドライブのフィリップスCDM4がビルトインしてある隙間から、神々しいグリーンの光が見えたのだ。

チョイと覗いてみると、視認できるだけでもグリーンの小ランプが上下2列に14個ほどあるのが見えた。
ひょとすると、見えない箇所にもっとあるのかもしれない。

はてさて、この緑色のランプ群はいったい何のためにあるのだろうか・・・・・

イメージ 1

と、ここで思い出したのが、ソニーが開発した「音匠仕様」ディスクのレーベル面だ。

CDの反射膜を僅かに透過してレーベル面に達するレーザーの赤色がレーベル面で反射し、レーベル面とポリカーボネート面でレーザー光が乱反射しエラーの誘発につながる。このレーザーの赤色を、補色である緑色をレーベルコートすることで抑制しようとしたのが「音匠仕様」である。

また、ディストレイを緑色に塗ると音質向上につながる、ということはCD黎明期からよく言われてきたことであり、拙ブログにご来訪のベテランオデオファイルならば、トライアルされたことがあるのではないだろうか。

レーベル面に置く緑色のディスクスタビライザーも製品化されていたので、ご記憶の方も多かろう。

プロの現場では、三菱化学メディアから緑色の特殊インクをレーベル面に塗布した「GREEN TUNE」なるマスタリング用CD-Rがリリースされている。
http://greentune.mcmedia.co.jp/product/cd.html

先日のしばじゅんのニューアルバム「バビルサの牙」に採用されたプラチナCDは、やはり、反射する不要なピックアップ光(迷光)を吸収する効果のあるという理由で、緑色系のターコイズブルーでレーベル面をコートしていた。

このように、レーベル面に緑色をコート補色することで迷光を抑えようとするケースは多々あるものの、MD-10は、それを反射面にも試みようとしたようだ。これは、凄い試みではないだろうか!

ソフトとしてはポリカーポネート面を緑色にコートする訳にはいかない。ならば、再生機側で、反射面に緑色の光を当ててやることで、レーベル面の緑色コートと同じ効果を狙おう、ということなのであろう。いやはや、KRELLさん、そこまでやるか!、、、である(笑)

まぁ、このような音に良いことは何でもやろう!的発想は嫌いではない!(爆)

実際、その「何でもやろう!」の積み重ねが、MD-10の音の良さに繋がっているのは明白である。

今宵は、そのサウンド・パフォーマンスを少しでも伝えられればと、性懲りもなく、いつもの自己マン生録をやってみた! 例のハンディレコーダーZOOM Q2HDでスピーカらの出音を録音する・・・アレである(笑)

今回は、4つの音原を録ってみた。良質なイヤホンで聴いていただくことをオススメする。

イメージ 2

まず、一発目は、前回の記事でも触れたようにヴォーカル再生が抜群にスバらしいので、ヴォーカルCDの音の良さでは五指に入るであろう、ジャシンタ嬢の『Autumn Leaves』を録ってみた。

楽曲は、#10「Moon River」。ナマナマしいジャシンタ嬢のヴォーカルもさることながら、ケイ・アカギの圧倒的なDレンジを誇る原寸大のピアノサウンドを、如何にリアルに再生できるかが最大のポイントである。

MD-10では、音のパルスに対する追従性が素晴らしく、強烈なアタックも実にスムーズに再現する。ピンと張った高域もストレスなく伸びきる。ジャシンタ嬢のヴォーカルはしっとりとした湿り気を帯びた発声で、息継ぎまでナマっぽくエロい(笑)

Q2HDでの生録でも、その実際のリアルさの十分の一ぐらいは伝わるであろう。

Moon River / JACINTHA
Recorder: ZOOM Q2HD
Speaker: JBL K2 S5500
Ultra High Frequency Tweeter System: JBL UT-405
Pre Amp.: Cello Encore Preamplifier
Power Amp.: PASS labs ALEPH 2
Transport : KRELL MD-10
D/A converter: dCS Delius
D/D converter: dCS Purcell



/////////////////////////////////////////

イメージ 3

つづいては、ロリンズさんの大定番・サキコロ!

拙宅では、石を投げればサキコロディスクに当たる!というほど、CD&AD様々なバリエーションを有しているが(笑)、今回は、紙ジャケでリリースされたxrcd盤を聴いてみた。SACDハイブリッド盤もあるが、そのCDレイヤーよりは、xrcd盤のほうが好ましく感じたので、こちらをチョイス。楽曲は#1「ST.THOMAS」。

小生の経験上、ヴォーカル再現性の高いオデオはラッパも良い。なるほど、MD-10でのサキコロ再生、なかなかである。ロリンズさんのラッパは分厚くエネルギー満点!しかも、高域成分もタップリで良く歌う。タイコやピアノも溌剌として新録のような鮮度だ!

Q2HDでの生録では、開始5~6秒のところでノイズが入るが、検証した結果、Q2HDでの生録時に発生したようである。Q2HD本体かSDカードの不具合であろうか・・・他の3画像では発現しなかったが。。。まぁ、サウンドのほうは、まずまずの録れ具合であろう。脳天に降り注ぐシンバルは少々大人しくなるが、エネルギッシュなラッパの感じは少しは伝わるのではないだろうか。

ST.THOMAS / SONNY ROLLINES

Recorder: ZOOM Q2HD
Speaker: JBL K2 S5500
Ultra High Frequency Tweeter System: JBL UT-405
Pre Amp.: Cello Encore Preamplifier
Power Amp.: PASS labs ALEPH 2
Transport : KRELL MD-10
D/A converter: dCS Delius
D/D converter: dCS Purcell



/////////////////////////////////////////

イメージ 4

続いて、勇気を出して明菜嬢の新譜『歌姫4 -My Eggs Benedict-』を録ってみた!(笑)
果たして、皆、無事に見れるかどうか・・・それが問題だ! お早めにご試食願おう!!(爆)

楽曲は、前回の記事でも触れた#4「長い間」。
オリジナルは1998年にリリースされたKiroro(キロロ)のメジャーデビュー・シングルである。

むせびかえるように漂う濃厚な空気感。深く沈みながら、軽やかに舞う明菜嬢のヴォーカル。実際の出音は100点満点のMD-10パフォーマンスであるが、Q2HDでの生録では、低域のエネルギーを上手く取り込むことができない。チョイとボアッ!とした音に録れてしまっている。ピアノは飽和気味・・・ まぁ、ハンディレコーダーの限界だろう。

それでも、ムワムワムワァ~と充満する、明菜嬢のフェロモンが何となく感じとれるのではないだろうか(笑)

Nagai Aida / Akina Nakamori

Recorder: ZOOM Q2HD
Speaker: JBL K2 S5500
Ultra High Frequency Tweeter System: JBL UT-405
Pre Amp.: Cello Encore Preamplifier
Power Amp.: PASS labs ALEPH 2
Transport : KRELL MD-10
D/A converter: dCS Delius
D/D converter: dCS Purcell



/////////////////////////////////////////

イメージ 5

最後は、聴き比べの意味も込めて、明菜嬢歌姫シリーズの第一弾『歌姫』を聴こう。

リリースは、なんと21年も前の1994年! 今や、猫も杓子もカヴァー!カヴァー!のカヴァーブームであるが、その元祖的存在は、やはり中森明菜嬢であると断言できよう。ここ最近、チロッとカヴァーを出した連中とは年季が違う(笑)

で、その第一弾から、相当ハイレベルな歌唱が収録されている。今回は、長年にわたって拙システムの試聴曲として聴き続けてきた#2「愛染橋」を聴いてみた。オリジナルはご存知、昭和の歌姫、山口百恵嬢である!

20年以上前の旧録であるが、MD-10とdCSペアが奏でるサウンドは、これまた、実に鮮度が高く、新録のような木目細かくヌケの良いヴォーカルを聴くことができた。単にフレュシュなだけでなく、ヴォーカルは実在感たっぷりで濃密な香りも漂う。部屋全体を包み込むような響きの豊かさも特筆モノだ。

Q2HDでも、その伸びやかで艶のある明菜嬢のヴォーカルの片鱗が聴き取れるだろう。バックのストリングス群の緻密は音粒の輝きも、そこそこの明度で録れているように思える。全体のエネルギーは浅いが、まずまず聴ける自己マン録りである!(爆)

Aizenbasi / Akina Nakamori

Recorder: ZOOM Q2HD
Speaker: JBL K2 S5500
Ultra High Frequency Tweeter System: JBL UT-405
Pre Amp.: Cello Encore Preamplifier
Power Amp.: PASS labs ALEPH 2
Transport : KRELL MD-10
D/A converter: dCS Delius
D/D converter: dCS Purcell



/////////////////////////////////////////

、、、という感じで聴いていだいた自己マン生録、いかがであっただろうか!?

小生が惚れ込んだKRELL MD-10のパフォーマンスが、少しでも伝われば幸いである!

Viewing all articles
Browse latest Browse all 349

Trending Articles