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Channel: オーディオ三國無双 猛将伝 Ⅱ -不死鳥伝説-
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激闘!アンネ=ゾフィー・ムター vs ZOOM Q2HD ♪

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先般、ブロ友“Zジジイ”さんのブログで、「ムターがご機嫌で鳴っているぞ!」的な記事を書かれていた。
http://blogs.yahoo.co.jp/z370papa/33995701.html

拙宅でも、アンネ=ゾフィー・ムターのヴァイオリンは、オデオ試聴ソフトのリファレンス・スタンダードである。

オデオ機器の新規導入時には、必ず試聴する1枚である。

もちろん、音楽的にムターのヴァイオリンが好きなこともあるが、オデオ的な見地からもリファレンスソフト足り得る要素を多々秘めているからだ。Dレンジやfレンジ、全域でのSN比、高域の情報量や解像度、低域のエネルギーなどを推し量る上で、十分なクオリティを有している。

また、通常のCDだけでなく、SACD盤化されているタイトルが多くあるのも嬉しい。

ヴァイオリンの超高域の倍音などは、SACDの情報量の多さが真価を発揮する部分だからだ。

ムターをヴァイオリンがきつく耳障りに聴こえるのは論外だが、カチッ!と硬質で解像度の高さやハイファイ感を、あからさまに主張するような再生でも不十分である。それは、まだまだ本来の高域情報をプレイバックしきれていない証拠だ。

SACD盤をベストの状態で鳴らすと、オデオ的なハイファイ感を感じることはない。むしろ、ナチュラルな空気感が全域を支配し、実に滑らかで穏やか、濃厚濃密なヴァイオリンの甘美な音色に包まれる。

この質感は、調整されつくしたスーパーアナログの世界とも相通ずるものがある。CD盤では、オデオ的ハイファイ感一辺倒で、このむせ返るような妖艶な空気感を醸し出すことは、なかなか難しい。

そんな、ムターの数あるタイトルの中でも、小生が聴くテッパンタイトルがこれだ!

イメージ 1

イメージ 2

演奏: ムター(アンネ=ゾフィー), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮: レヴァイン(ジェイムズ)
作曲: サラサーテ, フォーレ, ヴィエニアフスキ, タルティーニ, ラヴェル他

1. ツィゴイネルワイゼン 作品20
2. 伝説曲 ト短調 作品17
3. ヴァイオリン・ソナタ 第4番 ト短調≪悪魔のトリル≫
4. ツィガーヌ
5. タイスの瞑想曲
6. カルメン幻想曲 作品25 導入: Allegro moderato
7. カルメン幻想曲 作品25 第1楽章: Moderato
8. カルメン幻想曲 作品25 第2楽章: Lento assai
9. カルメン幻想曲 作品25 第3楽章: Allegro moderato
10. カルメン幻想曲 作品25 第4楽章: Moderato
11. 子守歌 ニ長調 作品16

イメージ 3

ムターとウィーン・フィルの最強タッグが生んだ名演である。

オデオ試聴にはタイトル曲でなく、#1の「ツィゴイネルワイゼン」をよく聴く。弱音部でのSN比、強奏部での分解能とエナジー感、オデオ機器の情報量によって変化するヴァイオリンの艶やか響きなど、8分強の楽曲の中に、さまざまなオデオ的評価軸が散りばめられている。

で、このムターの「ツィゴイネルワイゼン」、これまで様々な機器レビューで聴いているのだが、例の“自己マン録り”で登場したことはない。 何故か? それは、ハンディレコーダーじゃ到底ムリだから(笑)

まぁ、そうは言っても、何事もチャレンジである!(笑)

今回、無謀にも最近くたびれ気味のハンディレコーダー ZOOM Q2HDで、ムター録りに挑んでみた!(爆)

イメージ 4

とにかくDレンジが広いため、弱音部を浮き立たせようとレベル設定をすると、強奏部で簡単にクリップしてしまうし、強奏部にレベルのアッパーをもってくると、弱音部の微細な演奏がノイジーになってしまう・・・

やっぱり、Q2じゃ、ムリムリ!!!(誤爆)

ま、折角録ったので、とりあえず聴いていただこう。

レベル設定もいろいろとトライアルしてベストのところで録ってみた。そこそこ、聴けるレベルで録れていると思う。本来の出音とはほど遠いが、ヴァイオリンの高密度な響きなど、仙人郷で乱舞するムターのヴァイオリンのフレバーは、なんとなく聴き取れるだろう。

聴きどころの一つ、6:50~の怒涛の疾走感も、何とか破綻なく録れたと思う。

ただし、2:08~10でノイズが発生している。これはクリップしたわけでなく、最近のQ2が、時たま発する不具合である。2:21でも、何らかの理由でポップノイズが発生している。そろそろ、Q8を買え!というサインだろうか(笑)

それでは、いつもの常套句~ 良質なヘッドフォン、またはイヤフォンで聴いていただければ幸いである!

ANNE-SOPHIE MUTTER - Carmen Fantasie (Hybrid SACD) -
Vienna Philharmonic Orchestra
Sound Format: PCM 24bit/96kHz (Recorder ZOOM Q2HD)

Speaker: JBL K2 S5500
Ultra High Frequency Tweeter System: JBL UT-405
Pre Amp.: Cello Encore Preamplifier
Power Amp.: KRELL KMA-100MK2
SACD Player : DENON DCD-SA1



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